about
記念事業について

50

「私たちだからできること」
愛知医科大学の挑戦はこれからも続きます。

message from the president
ご挨拶

理事長・学長 祖父江元

50周年の感謝

愛知医科大学は、
2022年に50周年という節目の年を迎えます。

社会を取り巻く環境から、大学を取り巻く環境まで、
様々なものが非常に大きく変わったこの50年。

激動の時代を乗り越えることができたのは、
地域の方々や同窓の先生方、関係者の皆様のご支援・ご協力の賜物と存じます。

まずは大学を代表し、厚く御礼を申し上げます。

医療の変化と
大学に求められる役割

様々な変化が起こったこの50年でしたが、なかでも直近2年は新型コロナウイルス感染症の蔓延もあり、大学病院では職員の意識から院内システム・設備まで、スピード感のある変革が求められた時代でもあります。

また、病気自体の種類や傾向にも変化がありました。

例えば体の動きを鈍らせてしまう「パーキンソン病」という病気があります。この病気は私が研修医の頃にはむしろ珍しく、なかなか経験ができないようなものでした。

しかし、今や神経内科の外来や病棟を訪れるとパーキンソン病の患者様で溢れています。

この傾向は、心筋梗塞や心不全、リウマチなども同様で、これまでの「急性期に治療を行えば良い」というものから「20年、30年と長期的に病気と共存していかなければならない」というものへと病気自体も変化しているのです。

私は、このような変化に迅速に対応し、治療やさらには予防に向けた新しい医療の仕組みを作っていくことが、大学病院の重要な役割のひとつであると考えています。

私立大学の強みを活かした変革を行う。そのために愛知医科大学ではこの50周年を機に、病院のリハビリテーション医療の強化や、治療や予防に向けた先進技術の導入をはじめとした様々なチャレンジを行う計画をしております。

私立大学だからこそできる、
次の50年に向けた課題

変化が必要なのは、
患者様や病気に対する意識だけではありません。

次の50年に向け、愛知医科大学がさらに発展を遂げるためには、学生への教育や同窓の先生方との関係強化が重要な課題であると考えています。

若い方は、大学に対して「自分の将来性をどう預けるのか」「やりたいことが実現できるのか」ということを非常によく見ており、100人の学生の方がいれば100通りのキャリアパスがあるでしょう。

そのような学生の思いに応え、キャリアパスを確実に踏んでもらうためには、私立大学ならではの自由度の高い対応をすることが、これからの時代では非常に重要な大学展開となります。

また、世界規模で医療や技術が大きく変化していく今の時代、同窓の先生方との繋がりは、これまで以上に大学にとって重要なエレメントとなるでしょう。

お互いのいいところを取り入れ、サポート体制を作っていく。同窓の先生方との関係性をより強化していくことも、50周年の重要な課題の一つであります。

これからの愛知医科大学

時代の変化に合わせた柔軟な変革・仕組みづくりをし、時には大学が社会の流れを作っていく。

私たちはそんな組織を目指し、様々な取り組みにチャレンジして参ります。

次の50年に「より良い社会」「より良い大学」をつくるため、今後とも皆様のご支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。

理事長・学長 祖父江 元

About commemorative project
記念事業について

先進の医療を
人と社会と未来へつなぐ

2022年。
愛知医科大学は創立50周年を迎えます。

社会情勢が目まぐるしく変わる今、大学として地域や社会の期待に応えるためには、スピード感のある変革を行う必要があり、同時に変えてはいけないものを見極めなければいけません。

そんな現代に迎えた50周年。

愛知医科大学では、この50周年を節目の時と考え、私立大学という特性を生かして、教育・研究・診療の更なる充実を図ります。

10 items of commemorative project
10

教育・研究・診療の更なる充実を図るため、
50周年記念事業の一環として計画している取り組みの10項目をご紹介いたします。

医療・研究施設の整備

01

メディカルセンター開設(2021年4月)

2次救急から慢性期までの幅広い患者さんを対象に、大学分院ならではの質の高い医療の提供を通して、地域を守り共に生きる中核病院を目指します。また、若い医師らを育てる「教育病院」の機能も充実させていく予定です。

メディカルセンター開設
02

連携大学院方式の導入(2021年4月)
日本造血細胞移植データセンター移転・開設(2022年1月)

愛知医科大学と一般社団法人日本造血細胞移植データセンター(JDCHCT)との間で連携・協力に関する協定書を締結し、連携大学院「造血細胞移植・細胞治療情報管理学連携講座」を設置。2022年1月には日本造血細胞移植データセンターを本学2号館に移設・開設しました。

連携大学院方式の導入、日本造血細胞移植データセンター移転・開設
03

眼科クリニック MiRAI 開設(2022年6月)

開設から38年を迎えたメディカルクリニックは、総合的な診療体制等の抜本的な見直しを行いました。株式会社メニコンとの産学連携寄附講座(近視進行抑制)と眼科日帰り手術ラボの設置を中心とした、時代が求める治療・臨床研究の拠点として生まれ変わりました。

眼科クリニック MiRAI

学生の学修環境および福利厚生の充実

04

医心館セミナー室拡充(2023年6月)

医心館は学修用施設として利用されており、特に国家試験を控えた学生のグループ学習に必要なセミナー室が設置されています。更なる学修環境の向上を目的に、セミナー室の拡充を行いました。

医心館セミナー室拡充
05

スターバックスの誘致(2022年9月)

人と人、人と病院、人と自然をつなぐ。立石池やその周辺に広がる四季折々の風景を眺めながら、学生や教職員、さらに地域住民の方々の交流や憩いの場に幅広く利用いただくことを目指していきます。

スターバックスの誘致
06

レストラン「オレンジ」の改修(2023年3月)

ガラス張りの明るく開放的な雰囲気のレストラン「オレンジ」。これまでは学生の食事会場として、また学生同士の憩いの場として利用されてきましたが、食事以外の時間は自習の場として利用できるよう大規模な改修工事を行いました。

学生レストラン「オレンジ」の改修

これからの
医療ニーズに対応

07

リハビリテーション医療の充実

超高齢社会におけるリハビリテーション医療の社会的ニーズに応えるため、2021年7月にリハビリテーション医学講座を開設。生活機能と障害の診断、治療技術において基礎から最新技術に至るまでの実践医療・教育に取り組んでいます。

リハビリテーション医療の充実
08

がん医療の推進

2019年10月に「がんセンター」を設置。院内にある多数のがん診療部門を統括する横断的な組織として、診療科の枠を超えた多職種での連携・サポート等を行うことで、がん患者受入倍増計画を推進していきます。

がん医療の推進
09

看護学研究科 博士課程設置構想

博士課程(PhDコース及びDNPコース:Doctor of Nursing Practice)を設置し、看護学分野の研究者や高度な看護実践を行う診療看護師や専門看護師の指導者を養成します。日本でも数少ないDNPの養成に挑むことで、我が国における高度看護実践のトップランナーを目指します。

看護学研究科 博士課程設置構想

50周年を契機に
検討をスタート

10

先進医療研究棟構想

「世界を見据えた教育・研究活動の充実と発展」「診療・研究・教育を担う卓越した人材の育成」「地域医療・地域貢献の促進」などの5つの目標を掲げ、その実現に向けたプロジェクトを発足させていきます。

先進医療研究棟構想