50th Anniversary Message
卒業後も在学中と変わりなく学べる場
中野 ふくみ(看護学部第3期生)
主婦・カナダ在住
愛知医科大学創立50周年に際し、心よりお喜び申し上げます。
私が愛知医科大学を卒業して、早くも10年以上の歳月が過ぎました。在学中は同じ目標へ向かって突き進む仲間、その目標へ向かって献身的にサポートしてくださる先生方、病院関係者の方、事務の方、保護者会の方などたくさんの方々に支えていただき、日々の勉学・実習に励むことができました。しかし、思い起こせば、今私たち同窓生が在るのは在学中のみならず、入学する前の学校説明会や入試などを支えてくださった大学関係者の皆様や在学されていた諸先輩方の支えがあったからこそだと感じております。本学を卒業した後は地元の病院へ就職することになりましたが、勤務先の病院での看護研究を進める際には大学の総合学術情報センターを活用させていただき、たくさんの文献を調べることができました。最終的には看護研究を看護雑誌へ投稿し2011年11月号の小児看護雑誌へ掲載されることとなりました。このように卒業後も在学中と変わりなく学べる場があるというのはとても心強いことだと実感いたしました。
地元で約5年の臨床経験の間にはプリセプターや実習指導者なども担当させていただきました。その後は「海外で生活してみたい」という以前からの夢を実現するためカナダへ渡加、現地で出会った方と結婚し、今は子育てを楽しんでおります。
実際にカナダで出産・育児をしていく中で、手術や入院を経験することも何度かありました。このような経験から日本との違いを改めて認識するとともに、とても興味深い人生経験となりました。また、モントリオールではマギル大学(McGill University)へ研修に来られていた愛知医科大学の恩師と再会することができ、常に学び続けている恩師の姿にとても刺激を受けました。
このような経験から、「カナダで看護師として働く」という目標ができ、まずは英語力の向上を目指し、トロント大学(University of Toronto)の継続学習課程にあるBusiness English for International Professionals(国際的な専門家のためのビジネス英語)を履修し、修了しました。今は次のステップとして、こちらの看護師国家試験の勉強に励んでいる最中です。受験資格の手続きに際しても各種機関への書類の提出など、卒業後も大学関係者の方々にはお世話になり、私の夢の実現へ向かって強く背中を後押ししてくださっています。在校生の皆様におかれましても、「思い立ったが吉日」です。やりたいという思いがあればまず行動するのみです。結果は必ず伴ってくると信じて、広い視野を持ち、日本国内をはじめとしてぜひ世界へも羽ばたいていって下さい。