自分の気持ちに正直に、心が喜ぶ選択を

愛知医科大学創立50周年を迎えられた事、心よりお祝い申し上げます。

愛知医科大学在学中は各専門分野の先生方から幅広い分野の講義を受け、看護学の奥深さ、看護師の役割範囲の広さを知り、学ぶ楽しさや喜びを感じる事が出来ました。

卒業後は夢であった助産師になるために、助産学専攻科に進学しました。助産師資格取得後に地元兵庫県に戻り、年間分娩件数800件を取り扱う地域周産期病院の産科病棟に5年間勤務しました。命が誕生する場面に立ち会わせていただけること、育児の始まりに寄り添わせていただけることに感謝しながら仕事をさせていただいておりました。

結婚と同時に退職し専業主婦となり、半年～２年間隔で転勤をする夫と子ども達のサポートをしながら７年間過ごしていました。子どもとの時間は充実していましたし、とても幸せでした。ですが、24時間365日休みなく続く親という役割と責任にプレッシャーを感じていたのも事実です。そして、専業主婦になったことでどこか社会から分断されているような孤独も感じていました。助産師としての臨床経験や自身の子育て経験を活かし、子育て中の方達が、安心して楽しく子育てが出来るようなお手伝いがしたいという思いが湧き上がってきました。

 現在は病院で嘱託助産師として働きながら、ベビーマッサージ教室を開催しています。そして、子ども達や保護者様を対象に国際セクシュアリティ教育ガイダンスに基づいた包括的性教育活動を行っています。社会の変化に伴い、子ども達を取り巻く環境は大きく変化をしています。性教育活動を通し、子ども達が自分の心と身体を大切にする方法を知り、自分以外の人の心と身体を大切に出来、自分らしく人生を選択・決定していく事が出来るよう願っています。

人生は選択の連続です。自分の人生をデザインできるのは自分しかいません。在校生の皆様も自分の気持ちに正直に、心が喜ぶ選択をしてみてください。そして、「やってみたい」「叶えたい」と思うことがあればどんどんチャレンジして下さい。

愛知医科大学のさらなるご発展をお祈りいたしております。