50th Anniversary Message

祝50周年 同窓生の繋がり

石川(旧姓野村) 敦子(医学部第8期生)

野村医院 院長

母校である愛知医科大学が、創立50周年を迎えられたことを、心からお祝い申し上げます。

また、この記念すべき年に同窓会副会長としてお祝いできますことを大変光栄に感じております。

私は、父が開業医であり、周囲も医療者ばかりでの環境で育ち、悩むことなく、医師の道を目指し、昭和54年に入学しました。その当時は時間割も余裕がありましたので、昼には学外にランチに行ったり、試験休みには友人と旅行に行ったりとゆったりと学生生活を過ごし、卒業後にどのようにキャリアを積み、どのような医師人生を過ごすかなどは全く考えずにいたことを思い起こします。

研修は現在のような研修医制度もない時代であり、誘われて母校の第4内科に入局、その後は満間教授の指導のもと大学院へ進みました。内分泌代謝を専攻として、研究で集めた検体を研究棟で教授と共に処理し、放射線室を利用してラジオイムノアッセイ法でホルモン測定による研究を実施しました。この研究により、その後は教授とともに、国際内分泌学会発表のため海外に行けたことは今も楽しい思い出となっています。

1992年9月国際内分泌学会ニース参加時の満間照典教授と広岡良文教授

大学院卒業後は、知多半島にある知多市民病院へ赴任となりましたが、医局は、臓器別再編成時期と同時期に満間照典教授が急逝され、赴任先病院の地域環境等により、母校はとても遠い存在となっていました。しかし、赴任先では、地域連携業務を担うようになり、近隣の同窓の先生方との繋がりが徐々に広がり、知多半島で開業されていた先生からのお声かけによる同窓会への参加が、現在の母校同窓会活動のきっかけとなりました。赴任先では遠い存在と思っていた母校が、卒業35年ほど経過してこれほど関わりを持つとは予想もできませんでした。

昨年より男女共同参画として、2年生の授業を担当させて頂きましたが、私が学んだ環境からは進化し、ICT環境整備された教室や新病院など異なる景色であり、進化躍動する母校を実感しました。

進化躍動する母校が、さらなる発展を遂げられることを心より祈念します。